ビットコイン現物ETF、BTC反発局面で7日連続の資金流入
AI マーケットサマリー
米国の現物ビットコインETFは7日連続で純流入(7月14日以降で約9億8,100万ドル)を記録し、BlackRockのIBITが主導した。BTCが約6万5,000ドルを上回って推移する中、機関投資家需要の改善を示唆している。ただし、Grayscaleは、サイクルの歴史と成長および金利に対するマクロの感応度に基づき、弱気局面が9月/10月まで続く可能性があると主張している。一方で、オンチェーンデータはクジラがロングエクスポージャーを減らしたことを示しており、持続的なトレンド反転への信頼感を抑制している。
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【ポイント】
・資金流入をけん引したのはブラックロックのビットコインETF「IBIT」。機関投資家の買い戻しが目立つ。
・グレースケールは、ビットコインの弱気局面が9月〜10月まで続く可能性があると指摘。
・価格回復の局面で、クジラ(大口)はロングエクスポージャーを落としているとの見方。
米国のビットコイン現物ETFは資金流入が継続し、9カ月ぶりに7営業日連続の純流入を記録した。ビットコイン(BTC)価格が6万5,000ドル台を維持し、次の上昇局面を見込む投資家の関心が高まる中、機関投資家の資金が戻りつつある。市場では「弱気相場は終わったのか」が改めて焦点となっている。
■ 現物ETF、7日連続の純流入—Santiment
市場分析プラットフォームSantimentによると、米国のビットコイン現物ETFは7月14日以降、7日連続で純流入となった。BTCが6万6,000ドルを上回る局面で投資ファンドに約9億8,100万ドルが戻り、5〜6月に見られた大幅流出からの反転が鮮明になったという。投資家心理の回復を示す動きとされる。
Santimentは、同程度の流入継続が前回確認されたのは2025年10月上旬で、当時BTCは12万6,000ドルの史上最高値に接近していたと説明。足元の流入が続けば、BTC価格が7万ドルを試す展開を下支えする可能性があるとした。
一方で、1日の流入額が異常に膨らむケースは投資家のFOMO(取り残されることへの恐怖)を示唆し、短期的な天井形成のサインになり得ると警告している。
7月22日(水)には、現物ETF全体で純流入が6,900万ドル。中でもブラックロックのiShares Bitcoin Trust(IBIT)が最大の流入を記録した。Farside Investorsによれば、IBITの純流入は589BTC(約3,878万ドル)。同日の取引高は約9億ドルに達した。
■ ETFへの資金流入はトレンド転換の確証となるか
現物ETFへの資金流入が機関投資家の需要回復を映す一方、これだけで弱気相場の終了を断定するのは難しいとの見方も根強い。暗号資産運用大手グレースケールは、4年サイクル仮説が当てはまる場合、現在の弱気相場は9月または10月まで続く可能性があるとした。
同社によると、過去の弱気相場はピークから約1年後に底打ちし、下落率は最大80%に達した局面もあった。直近1年では、BTCは史上最高値12万5,000ドルから約50%下落しているという。
グレースケールはマクロ環境をより重視する姿勢も示し、BTCは資産クラスとして成熟し、景気動向や金利の影響を受けやすくなっていると分析。米国経済の底堅さがBTCの追い風になるとして、今後のFRBの利上げ判断に注目が集まるとした。
■ クジラはロング比率を低下、警戒感も
暗号資産アナリストのJustin Bennettは、ビットコイン市場が「蓄積」よりも「分配(ディストリビューション)」の兆候を示している可能性があると指摘。オンチェーン指標を根拠に、クジラが個人投資家に比べてロングのエクスポージャーを縮小していると述べた。
ただし、このポジション調整が直ちに急落を意味するわけではないとも説明し、現局面では慎重姿勢が必要だとした。市場では6万7,300ドルや6万9,000ドルへの上昇期待があるものの、現状の上げには勢いを持続させる燃料が不足しているとの見方を示した。
Bennettは重要なサポートとして6万6,240ドルを挙げ、4時間足以上の時間軸で同水準を維持できれば上昇トレンドは崩れていないとした。