ソラナのTVL、価格回復局面で5週間ぶり高水準 レバレッジ縮小でも資金流入

AI マーケットサマリー
Solanaが約81ドルに向けて回復しているのは、先物の建玉が減少し、資金調達率が落ち着いている状況と並行して起きており、レバレッジの低下と、より現物主導の買いが示唆される。オンチェーンデータも確認材料を加える。長期保有者は供給シェアを増やし、DeFiのTVLは約10%上昇して5週間ぶりの高水準となり、下落局面でも持ちこたえた。Solana上のステーブルコイン供給が高水準にあることは、エコシステム活動を支える十分な流動性があることを示唆する。
影響度
● 中
影響を受ける資産
SOL/USDT+2.53%
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▲ 強気
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ソラナ(SOL)は、トレーダーがレバレッジを落とす動きが進む一方で価格が持ち直し、足元で約80.84ドルまで回復した。ネットワーク上の預かり資産総額(TVL)は6月上旬以来の高水準となり、今回の上昇が借りによる投機ではなく実資金に支えられている可能性を示している。 7月4日時点でSOLは82ドル近辺で推移し、先物の建玉(オープン・インタレスト、未決済契約残高の総額)は約24.1億ドルまで積み上がっていた。資金調達率(ロング・ショートの偏りを示す手数料)はプラス0.009%とロングが混み合う水準だった。 その後、市場の下落局面でポジション解消が進み、レバレッジをかけたロングが投げを迫られた。SOLは7月6日にかけて約79.72ドルまで下落し、下げ幅は約3%に達した。過熱した買いが整理される典型的な"スクイーズ"で、脆弱なポジションが一掃された格好だ。 足元では建玉が約22.0億ドルまで縮小し、資金調達率も0.004%へ低下した。それでも価格は80.84ドルまで戻しており、レバレッジ主導ではなく現物需要が下支えしているとの見方を強める。 現物主導を裏付ける材料として、長期保有者の買い増しが挙げられる。1〜2年保有層の供給シェアは、6月29日以降で14.64%から15.60%へ上昇した。オンチェーン指標"HODL Waves"が示す保有期間別の動きでは、この層が調整局面で売るのではなく積み増しを進めており、ここ数週間で最大級の蓄積となった。長期勢の吸収が進むほど市場で売りに出やすいコインは減り、7月4日の急落が深掘りしなかった一因とみられる。 同様の堅調さはソラナのTVLにも表れている。TVL(ネットワーク上のアプリに預けられた資金量)は、6月26日の46.6億ドルから7月4日には約51.1億ドルへ約10%増加し、6月上旬以来の水準に到達した。建玉が減る局面でもDeFiのTVLは伸び、価格が下押しされた局面でも高水準を維持した。先物にレバレッジが流入するというより、アプリへの入金が増えている構図だ。 入金増加は6月下旬ごろから始まっており、長期保有者が買い増しを強めた時期と重なる。短期の取引ではなく、継続的な確信に基づく資金の動きが共通の背景にある可能性がある。 ステーブルコイン供給量も追い風だ。ソラナ上のステーブルコインは約156億ドルとされ、7月3日に記録した約160億ドルのピークに近い。6月下旬の水準も上回っており、需要が続けば追加の買い余力になり得る。 レバレッジの整理、長期保有者の蓄積、TVLの上昇という3点は、今回の値動きが資金調達に依存した"レバレッジ反発"よりも、預け入れと粘り強い買い手に支えられていることを示唆する。週次では価格が9%以上上昇しており、持続性の見極めではTVL(ネットワーク健全性)と保有者フロー(オンチェーンの確信度)が先行指標になりそうだ。