ソラナ、非投票トランザクションが週間10億件突破 Alpenglowで最終確定100〜150msへ
AI マーケットサマリー
Solanaが1週間で10億件の非投票トランザクションを突破したことは、Alpenglowアップグレード後も高いスループットが持続していることを示し、実行面の強さを補強するとともに、ユーザーが体感する応答性を改善している。TPSとファイナリティに関するEthereumとの比較は、Solanaのエコシステム活動とステーブルコイン決済に対する短期的なナラティブの追い風を支える可能性がある。しかし、このノートは、市場レイヤーにおける資本効率の制約と、相対的に高いトークンインフレを強調しており、基本的なアップグレードがバリュエーションに反映される度合いを抑制している。
影響度
● 中
影響を受ける資産
SOL/USDT+2.32%
AI インサイト · SOL/USDTAI インサイト
● 中立
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ネットワークの強さは、トランザクションをどれだけ効率的に処理できるかで測られる。Solanaは最新の節目として、過去1週間の「非投票(nonvote)トランザクション」処理件数が10億件に到達し、初めて同水準を超えた。
背景にはAlpenglowアップグレードがある。最終確定(finality)を100〜150ミリ秒へ短縮し、即時に近い確認を可能にしたことで、Web2並みの応答性に近づいた。こうした改善はすでにオンチェーン活動の増加として表れ始めている。
他のL1と比べた実行性能も際立つ。Chainspectのデータでは、Solanaは現在、平均で約1,500件/秒(直近1時間平均)を処理しており、Ethereumのおよそ41倍のスループットに相当する。最終確定時間もSolanaが約12.8秒であるのに対し、Ethereumは12分48秒で、確認時間は98.3%短い。
こうした状況を踏まえると、非投票トランザクション10億件という到達点は、Solanaの基盤となる実行能力の強さを改めて示すものだ。Alpenglowによる性能向上が実スループットの拡大につながっている一方、市場はこの改善を十分に織り込んでいない可能性があり、ファンダメンタルズが過小評価されているのかが焦点となる。
次の課題は、スケーリング能力の証明ではなく市場効率だ。SolanaはL1の中でもスループット面で先行しており、今回の10億件到達がそれをリアルタイムで裏付けた。今後は、ネットワーク上で資本がどれだけ効率的に循環するかに関心が移る。
Jitoなどは、実行レイヤーを変えずに流動性、約定、資本効率を高める「マーケットレイヤー」の整備を進めている。JitoはX(旧Twitter)で、次の成長局面は単なるスループット拡大よりも、強固なマーケットレイヤーの形成に左右されるとの見方を示した。
ステーブルコイン決済の面でも存在感が増している。CircleはSolana上でUSDCを累計640億ドル超発行しており、同ネットワークがステーブルコイン決済インフラとしての役割を拡大していることを示す。流動性が厚くなるほど、速い処理に加え、その資本をいかに効率よく配分できるかが重要になる。
一方で、論点はトークノミクスにも広がっている。実行性能の改善にもかかわらず、SOLは主要L1の中ではインフレ率が高い部類にある。オンチェーンデータによれば、Hyperliquidの年率換算の供給増加率は0.14%、Ethereumは0.83%に対し、Solanaは3.76%と高い。発行増がトークノミクスの重しとなり、ネットワーク面の改善が進む中でも相対的な不利要因になり得る。
総じて、非投票トランザクション10億件はSolanaの実行レイヤーの強さを示した。一方で、評価のカギはマーケットレイヤーの成熟とトークノミクス改善の進展にある。これら2点がどれだけ早く整備されるかが、SOLのバリュエーションが基礎的なファンダメンタルズを反映し始めるかを左右しそうだ。