韓国当局、市場急落を受け空売り禁止の実施可能性を検討

7月30日、聯合ニュースによると、韓国取引所(KRX)は、相場急落時に動員し得る緊急措置として、空売りの一時禁止や値幅制限の縮小が技術的に可能かどうかを点検した。対象は、システム側で当該措置を実装できるか、調整に要する時間など。関係者は「確認したのはあくまで技術面の実現可能性で、実施方針を固めたわけではない」としている。 KRXはまた、現在「1日30%」となっている株価の変動幅上限を、極端な局面での個別株下落を抑える目的でさらに引き下げる案も評価した。 これに先立ち、企画財政部は緊急の市場点検会議を開き、韓国株のボラティリティが国際的・過去の水準を上回っているとして警戒レベルを最上位で維持し、関係機関による24時間の共同モニタリング体制を稼働させる方針を示した。 株式市場の下落が続く中、空売りの一時禁止は個人投資家の主要な要望の一つとなっている。関連する国会請願は2日で約1万件の署名を集め、一部議員からは「証券市場安定基金」の再稼働を求める声も出ている。 韓国の証券会社アナリストは、個別株連動のレバレッジETFがデレバレッジを進めるには時間が必要だとして、空売り禁止が追加下落の抑制に寄与する可能性を指摘。一方で、空売り禁止はMSCI先進国指数への組み入れを目指す韓国の方針と整合しない恐れがある。 KRXは公式に、政府から空売り禁止に関する要請は受けておらず、正式に検討もしていないと説明した。措置の決定は取引所が単独で行えるものではないとしている。