FRBの金利決定が迫る、ビットコイン投資家は明確なシグナルを待つ

ビットコインをはじめとする暗号資産市場は、FRB(米連邦準備制度理事会)の金利決定をにらみながら新しい週に入った。市場では政策金利の据え置き観測が強まっているが、年内最後の会合での利上げの可能性はなお残る。FRBが10月27~28日の会合で下す決定は、10月28日(水)午後9時(トルコ時間)に発表される。ケビン・ウォーシュFRB議長は同9時30分から記者団の前に立ち、決定について質問に答える。 据え置き確率は9割超 CME FedWatchのデータによると、FRBが政策金利を3.75~4.00%に据え置く確率は90.6%。4.00~4.25%への25ベーシスポイント(bp)利上げは9.4%の確率で織り込まれている。今回の会合での利下げ観測はない。 過去1カ月で投資家の見方は大きく変わった。9月25日時点では10月会合での利上げ確率が64.2%で、据え置きは35.8%にとどまっていた。現在は据え置きが9割超まで上昇している。 FRBは9月会合で25bpの利上げを全会一致で決めた。声明では経済活動が底堅く、インフレが高止まりしているとの認識を示している。今週の会合では、9月の利上げを受けてFRBがどんなメッセージを発するかが焦点となる。 関連記事:著名アナリストがXRPの下落を警告、ここまで下がる可能性 12月会合では様相が変わる 10月会合は様子見が濃厚だが、年末時点の織り込みは異なる。CME FedWatchによると、12月9日会合後に政策金利が現行水準を上回っている確率は合計74.2%。内訳は4.00~4.25%が67.5%、4.25~4.50%が6.7%で、現行レンジにとどまる確率は25.8%となっている。ウォーシュ議長が12月会合について示すシグナルは、金利決定そのものと同様に注視される。 世界有数の資産運用会社PIMCOは10月22日付の分析で、今回の会合での据え置きを予想した。ただ利上げ基調は維持され、次の一手は12月の25bp利上げになり得るとの見方も示している。PIMCOはAI投資が需要を支えている点、関税、エネルギー関連のインフレリスクを主要論点に挙げた。長期債利回りの上昇で金融環境が引き締まれば、FRBに余地が生まれる可能性もある。 焦点はウォーシュ議長のビットコイン発言 今回の会合では新たな経済見通しや金利予想を示すドットチャートは公表されない。そのため決定文の変更、反対票の有無、ウォーシュ議長の記者会見の重みが増す。暗号資産市場の観点では、とりわけ12月に向けて追加利上げがどの程度強く議題に残るかが重要だ。追加引き締めの余地を残す発言は、ドルと債券利回りを通じてビットコインの重しになり得る。待機姿勢を強く打ち出せば、投資家のリスク選好を押し上げる可能性がある。 議題は金利決定にとどまらない。FRBが重視するPCEインフレ指標を含む9月の個人所得・支出統計が10月29日(木)に公表される。 *本記事は投資助言ではありません。 続きを読む:ビットコイン投資家必見、FRBウィーク開幕!金利観測に大きな変化