サークル、スタンダードチャータードと提携 機関投資家向けUSDCの発行・償還を規制準拠の銀行チャネルで提供

AI マーケットサマリー
CircleとStandard Charteredの提携により、同行のDIFCプラットフォームを通じて、規制下の機関投資家向けUSDCのミントおよび償還が可能となり、監督下の銀行チャネルを通じてこのアクセスを提供する初のGSIBとなる。これは、ステーブルコインを利用する機関にとってコンプライアンス、オンボーディング、トレジャリー業務フローを大幅に改善し、ガバナンスとリスク管理を強化しつつ、オンチェーン決済、流動性管理、支払いにおけるより広範な採用を後押しする。
影響度
● 中
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▲ 強気
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米ドル連動型ステーブルコイン「USDC」を発行するフィンテック企業サークル(Circle)は、英銀スタンダードチャータード(Standard Chartered)と提携し、機関投資家によるUSDCの発行(minting)および償還(redemption)を、規制に準拠した銀行経由で提供すると発表した。サークルの公式リリースによると、金融機関におけるステーブルコイン活用の裾野拡大を狙う。 今回の機能は適格な機関投資家に限定して提供され、オンボーディングから利用までを銀行の枠組みの中で完結できる点が特徴だ。スタンダードチャータードはドバイ国際金融センター(DIFC)で同サービスを開始し、規制された銀行チャネルを通じて機関投資家にUSDCへのアクセスを提供する世界的なシステム上重要な銀行(GSIB)として初の事例になるという。 背景には、ブロックチェーンネイティブな金融サービスと従来型銀行をシームレスに接続する、コンプライアンスを伴うデジタル資産基盤への需要の高まりがある。サークルのステーブルコイン基盤を組み込むことで、スタンダードチャータードはリスク管理、コンプライアンス、ガバナンスを維持したまま、機関投資家のUSDC利用を簡素化する。利用者は銀行サービスと暗号資産関連サービスを複数のプラットフォームで使い分ける必要がなく、同行経由の手続きでUSDCにアクセスできる。 また、この統合ソリューションは、ブロックチェーン上のエコシステムと従来の金融インフラ間での資金移動を効率化し、オンチェーン決済、流動性管理、財務(トレジャリー)運営といった企業ユースケースを支援する。今後は、金融市場でのステーブルコイン採用が広がる中、決済関連アプリケーションへの対応強化も見据える。 サークルの最高商務責任者(CCO)カシュ・ラザギ(Kash Razzaghi)氏は、規制準拠のUSDCモデルをスタンダードチャータードに統合することで、機関投資家が財務運営、決済、支払いでステーブルコインを活用しやすくなると説明した。スタンダードチャータードのコーポレート・インベストメントバンキング部門CEO、ロベルト・ホーンウェグ(Roberto Hoornweg)氏は、新サービスの追加により規制監督、ガバナンス、信頼の水準向上につながるとの見方を示した。両社は、リスク管理とコンプライアンス基準を確保しつつ、機関投資家のステーブルコイン活用を後押しする方針だ。