BitMine、イーサリアム保有比率5%上限が目前 買い増しは数週間で終了も
AI マーケットサマリー
BitMineの会長は、保有量が供給量の5%に達した時点で同社はETHの購入を停止すると述べた。開示資料によれば、同社はすでに約4.9%に近く、数週間以内に上限に達する可能性がある。これは、スポット需要における大きく一貫した供給源が減少する可能性を示唆しており、財務戦略はステーキング主導のバランスシート成長へと移行している。上限が近づくことで、上限付近でのステーキング報酬の管理に関する不確実性も生じる。
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BitMine Immersion Technologiesのトム・リー会長は、同社が保有するイーサリアム(ETH)が供給量の5%に達した時点で買い増しを停止すると述べた。TOKEN2049(シンガポール)での発言。ETHの供給に対する持ち分を5%に抑える方針を明確にし、上限のない積み上げは行わないとした。
リー氏は「5%に到達するには、あと10万ETHほどで十分だ」と説明。ただし最新開示に基づくと、実際にはこの概算より上限に近い。BitMineは10月4日時点で6,016,414ETHを保有し、同社が開示で用いたETH供給量1億2,210万ETHに対して約4.9%に相当する。5%到達に必要な残りは約88,586ETHで、ETHを2,500ドルと仮定すると追加取得コストは約2億2,100万ドルとなる。
資金面では、同社は現金および有価証券として6億4,300万ドルを計上しており、開示ベースの流動性で不足分を賄っても大半を残せる水準だ。
購入ペース次第では、5%の上限到達は数週間で現実味を帯びる。最新の週次開示によると、BitMineは10月4日までの1週間に15,112ETHを追加。単純計算で残り88,586ETHの取得には約5.9週間を要し、到達時期は11月中旬頃となる。週2万ETHに加速すれば約4.4週間、週1万ETHに減速すれば約8.9週間で、節目は12月上旬にずれ込む。
もっとも、これらは試算であり会社のガイダンスではない。BitMineは週次の固定購入計画を公表しておらず、イーサリアムの総供給量が変化すれば「5%」に相当するETH枚数も変動する。
さらに、開示後も買い増しが進んでいる可能性がある。オンチェーン分析のLookonchainは10月7日、同社がBitGo経由で約3,365万ドル相当の12,500ETHを追加取得したようだと報告した。BitMineはこの取引を公式な保有更新に反映していないため、前段の試算には含まれていない。仮に追加購入が確認されれば、残りは約76,086ETHに縮小し、上限到達はより早まる。
買い増しが5%上限で制約される局面では、ETHポジションの拡大は市場での追加取得よりもステーキング報酬が中心になる見通しだ。
BitMineはすでにステーキングをETH財務戦略の収益源として位置付けている。10月4日時点で約507万ETHをステークしており、保有残高の約84%に相当。この規模で年換算約3億6,300万ドルの収益を生み得ると見積もる。保有するETH全量をステークすれば、年換算利回り2.63%を前提に年換算収益は約4億3,100万ドルまで拡大するとの試算も示した。
一方で、ステーキング報酬はリー氏が掲げる「5%上限」の運用を難しくする。報酬によりBitMineのETH残高は継続的に増えるため、公開市場で買い増しをしなくても供給の5%を上回る可能性が出てくる。超過分をどう管理するかは明確になっていない。上限手前の買い余地を減らす、ステーキング報酬の扱いを変える、必要に応じて一部を売却して上限内に収めるなどの選択肢が考えられる。
加えて、目標となる「5%」自体もイーサリアムの供給量変動で動く。供給が縮小すれば上限となる保有枚数は減り、供給が増えれば保有余地は広がる。1年以上にわたり買い増しを軸に進めてきた同社にとって、積み上げ局面の終盤は、保有残高が生み出すトークンを含めて上限を維持する資本管理が新たな課題となりそうだ。