ホルムズ海峡の再開通、価格押し下げに間に合わない可能性

ホルムズ海峡は覚書の署名後に再開が発表されたが、実際に原油の流れが戻るまでには数カ月かかる可能性がある。航路の機雷除去や空荷タンカーの呼び戻し、産油国での生産再開、長距離輸送の再稼働が必要で、世界の原油在庫はすでに1.9億バレル減少し、米オクラホマ州クッシングの拠点も運用上の限界に近い。国際エネルギー機関(IEA)は、失われた11.5億バレルの回復に約1年を要すると見込む。合意への楽観で市場は原油価格を押し下げたものの、物理的な供給不足は続き、今夏も上昇圧力が残るとの警戒が出ている。