1. 価格帯注文について

価格帯注文は、大口注文を指定した価格帯内で複数の小口注文に分割するアルゴリズム注文の一種です。これにより、大口取引による市場変動を抑えることができます。

価格帯買い注文では、価格が下がるにつれて低価格の注文が順次発注されます。反対に、価格帯売り注文では、市場が上昇するとともに高価格の注文が段階的に執行されます。本機能を活用することで、売買のタイミングを調整し、より有利な平均約定価格を狙うことができます。

2. 価格帯注文のメリット

1) スリッページを軽減

大口注文を複数の小口注文に分割することで、市場価格への影響を大幅に軽減し、スリッページを最小限に抑えることができます。

2) 実行コントロールの強化

価格帯注文を使用すると、市場の変動に応じて分割注文の数量やタイミングを調整する柔軟性が得られます。複数の価格帯に注文を設定することで、参入ポイントを細かく調整し、精度高く取引を実行できます。これにより、有利な市場の動きにうまく乗ることができます。

3. 価格帯注文の使い方

1) 無期限先物の取引ページに移動し、「価格帯注文」オプションを選択してください。

2) 価格帯注文の価格範囲(最低価格と最高価格)を入力し、注文の分割数量を指定してください。

3) 価格帯注文追加をクリックして、次のパラメータを設定してください。

a. 注文数の設定：いくつの価格帯注文に分割するかを決定してください。

b. 注文価格設定

価格帯注文の価格は、以下の3つの方法で設定できます。

フラット：各価格帯注文の価格間隔が均等です。

昇順：各分割注文の価格は、前の注文より一定の増加幅で上がります。

降順：各分割注文の価格は、前の注文より一定の減少幅で下がります。

c. 注文数量の設定：

各分割注文の数量を次の3つの方法で分割できます：均等分割、昇順、または降順。

均等分割：各分割注文の数量は同じです。

昇順：価格が上昇(または下落)するにつれて、注文の数量も増加するように並べ替えられます。

降順：価格が低いものから高いものへ(または高いものから低いものへ)並べ替えられ、価格レベルが上がる(または下がる)につれて注文サイズが小さくなる。

価格と数量を手動でカスタマイズすることもできます。初期注文の合計数量と一致していることを確認してください。

例：

例えば、SOLUSDTの無期限先物契約の現在の市場価格が130 USDTで、ユーザーが1,000 SOLをショートしたいと考えている場合。単一の注文を出すのではなく、ユーザーはスケールドオーダー戦略を選択し、以下の設定を適用します。

- 総数量：1,000 SOL

- 注文数：10

- 配分モード: フラット(価格配分) / 均等分割(注文数量配分)

- 各サブ注文の数量：100 SOL

- 価格範囲：135～153 USDT

- 価格間隔：2 USDT

- 平均売却価格の計算式：(135 + 137 + 139 + … + 153) ÷ 10 = 144 USDT

注文すると、10件の指値注文が注文板に並びます。最初の部分注文は 135 USDT で 100 SOL の注文として出され、その後 137 USDT、139 USDT、141 USDT…と続きます。市場価格が 153 USDT を超えると、これら 10 件の注文がすべて約定し、平均約定価格は 144 USDT となります。

4) 「確認」をクリックし、ロング注文またはショートを選択して、価格帯注文を作成します。

5) 注文の確認およびキャンセル：

注文を作成後、「現在の注文」セクションで注文の確認やキャンセルができます。いくつかの価格帯注文は即時に実行される場合があり、実行された注文は「注文履歴」や「ポジション」セクションで確認できます。

4. 追加の注意事項

1. 価格帯注文は、「ポジション縮小のみの注文」、「利確/損切り」、「保証価格」には対応していません。

2. 1回の価格帯注文で最大10件の注文に分割できます。

BingX公式チーム